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デリヘルで妥協する前に

「もしもし、会える人探してるんですけど」イントネーションの京都弁が少し訛った、熟年風の女性の声だった。「ええ、大丈夫ですよ。幾つくらいの方ですか?」「そっちはいくつくらいのコを探してるの?」この「そっち」という言葉に、相手の不機嫌さが垣間見ぇた。こんなタイプが新潟ではとても多かった。「う〜ん、若いコがいいんだけど」ガチャ。年齢を聞けばその場でアウトとは困ぇうたなぁ。

1時問利用して、取れたコールだけで二十ニ本。話は援交ばかりだから話が早いのは嬉しいがそれならデリヘルを頼む。年齢は三十代半ばから四十代がメインだ。コールが多いのはいいのだが、若いコを狙うのは難しそうだ。会話に疲れてふと壁に目をやった時、なにやらケータイ番号らしき落書きが目に飛び込んできた。

「090-〇〇〇〇-A〇A〇美香イチゴー」「080-△〇〇△-〇〇〇〇レイ10000円」こんな落書きが部屋の壁に五人分書かれていた。まるで公衆便所のいたずら書きのようだが、ダメ元でそのうちのひとつにR話してみた。「もしもし、実はテレクラの壁に落書きされていた番号を見たんですけど」そう言って話を切り出すと、意外にも怪しまれず、「そうなの?で、会えるの?」と間髪いれずに誘ってきたのには仰天した。「ええ、会えますけど、幾つ位なんですかねえ?」「アタシ?四十歳よ若いコ探してるの?」またしても熟女。この世代の場合、ネットを介するのは怖いという先入観があるし、『割切り希望』と書いたところでなかなか相手にされない。